研究科長ご挨拶|大阪大学大学院高等司法研究科(法科大学院)
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研究科長ご挨拶

研究科長 下村眞美 司法試験予備試験が始まり6年が過ぎた今、なぜ法科大学院で学ぶ必要があるのでしょうか。みなさんの中にはそんな疑問を持っている人もいることでしょう。

 法科大学院で学ぶ利点はいろいろありますが、まず第1に失敗が許されます。実務家になってからの失敗は許されませんが、講義室の中ではいくらでも試行錯誤できます。教員や同級生との議論を重ね、失敗した原因を突き詰め、どうすればよいかを考え、よりよい方向に前進できるのです。第2に生涯の友人を得る機会があります。司法修習期間が1年となり、集合修習期間も2回試験の準備に費やされる現状では、司法修習生になってから深く交わる友人を作ることは期待できません。しかし、法科大学院で苦労をともにする2年または3年の間には、法科大学院修了後も長く続く友人関係を築くことが可能です。第3に実務家の先生方と接する機会がたくさんあることです。 最先端の事件について考える機会を持つこともできますし、また、実務家の心構え、矜恃に触れることにより、全人格的な成長が促されます。

 激動する現代社会にあっては、法律の知識だけでなく、幅広い視野と高い倫理観をもって、未来を見据えて問題解決していくことが求められています。わたくしたち高等司法研究科は、豊かな町人文化と実利的な学問を振興させた大阪町人の気風を受け継いで、特色ある入試、積上げ式教育、学生との定期面談、ITを活用した自主学習ネットワークの構築などを実施し、多方面で活躍できる修了生を輩出し、時代の要請にこたえてきました。さらに、修了後の職域拡大のための取組もいっそう幅広く進めています。

 枕草子にも記されている、四方を広く見渡せる待兼山にある本研究科は、他人のため、社会のために尽くしたいと考えるすべての人に開かれています。全教職員は、これまで同様、入学されるみなさんが本研究科の学びを糧に高く「飛翔」していくことを全力でサポートします。

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