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修了生からのメッセージ

殘華義仁さん
◆ プロフィール
  • 2016年 立命館大学法学部 卒業
  • 2018年 大阪大学大学院高等司法研究科(既修者コース)修了
  • 2018年 司法試験合格
  • 2019年 司法修習終了(第72期)
  • 2019年 検事任官、東京、大阪の各地方検察庁勤務
  • 2021年 旭川地方検察庁(捜査・公判業務に従事)
◆ 今の仕事のやりがいや苦労について教えてください。
 業務の量・内容が体力的にも、精神的にもハードであることが一番の苦労です。検察官は、同時に複数の事件を担当し、事件が立て込めば、忙しくなりますし、事件の内容によっては多数の参考人から聴取したり、捜査のため一日かけて遠方まで出張したりするなど労力がかかります。
 日々の業務では、捜査の指示や処分の内容などやさまざまな場面で判断を求められ、判断を間違えれば、事件がうまく処理できなかったり、重大な問題を生じさせかねないため、一つ一つ慎重に進める必要があります。
 責任のある立場で仕事をする上での忙しさやプレッシャーですが、その中で事件が上手くまとまった時や被害者の方等から感謝の言葉をいただいた時は、やりがいを感じます。
◆ いつ頃から検察官を目指そうと思われましたか?
 進路の選択肢として検察官になることを考え始めたのは、ロースクールの3年時です。
 司法試験合格後から、検察官への任官希望が強くなり、司法修習で検察の業務を実際に経験し、最終的に検察官を志望するに至りました。
◆ 検察官を選んだ理由、きっかけはなんですか?
 在学中にロースクールに派遣されていた検察官の講義等で実際に検察官と話をさせていただき、お会いした検察官の仕事に対する姿勢や熱意に感銘を受け、検察官を志望するようになりました。
 弁護士になることも考えましたが、法曹三者の中で主体的に行動でき、また、社会全体の利益を一番に考えて仕事をするには検察官が一番であると思い、検察官を選びました。
◆ 検察官になること、検察官であることの面白さについてお聞かせください。
 何といっても「できること」が多いことが一番の魅力であると思います。
 各検察官は、自分で方針を立て、その方針を関係者と共有しながら捜査を進めます。
 自分で判断して、必要があると思えば、実際に現場に足をはこんだり、直接参考人に会いに行ったりと真実発見のために自分の判断で主体的に行動ができます。また、取調べや尋問等では工夫の余地は多分にあり、取り組み次第でより適切な事件処理につながります。取り組み方ひとつで結論を変えられるところが検察官の仕事の面白さです。
 また、検察官の仕事は他の関係機関と連携して仕事に取り組むことや、人の話を聞くことが多い仕事なので、多くの人と関わりその中で新たな知識を学んだり、視野を広げることができるところもこの仕事の面白いところだと思います。
◆ 差しさわりのない範囲でけっこうですので、今まで扱った事件について印象に残っていることがあればお聞かせください。
 今まで扱った事件のひとつひとつに思い入れがあり、なかなか個別の事件のことを話すのは難しいです。
 過去に担当した事件で発生から時間が経過していることや、証拠が少ないことから、起訴は難しいと思われていた事件を、警察と密に連絡をとり、方針を共有し、知恵と労力をかけ、証拠を収集し、取調べを工夫するなどして、無事起訴でき、後日被害者の方から感謝の電話をいただいた時はなんともいえない喜びがあり、その事件は特に印象に残っています。
◆ 将来像について教えてください。
 「この検事に任せておけば大丈夫だ」「この検事に担当してもらえてよかった」と言ってもらえるような周囲から信頼される検察官になることです。
 また、自分の視野を広げるために、機会があれば、他省庁への出向等にもチャレンジしてみたいと思っています。
◆ ロースクールでの学びがどう活かされているかを教えてください。
 ロースクールの授業では、ケースメゾットを通してその法律の存在意義を考え、問題の本質を考えながら妥当な結論を導き出す思考方法を学びました。とりわけ、阪大ロースクールでは教授と学生の距離が近く、また、学生間の仲もよく活発な議論があり、リーガルマインドを身に着けるには最善の環境でした。
 検察官は複数の選択肢があるなかで終局処分を決めたり、初めて見る特別法などを扱ったりと日々未知の問題を扱う仕事です。結論に悩んだり、未知の問題に日々直面するのですが、ロースクールの学びで培った基本を大事にして事件の本質は何かを考えながら業務に取り組んでいます。
◆ 後輩へのメッセージをお願いします。
 検察官になりロースクール在学中のことを改めて振り返ってみると、ロースクールでの学びが今の仕事の幅を広げていると感じます。法律家という職業は人の紛争を仕事にし、さまざまな人を相手にする以上、どんな経験であってもそれは全て自分の視野を広げ、法曹としての幅を広げることにつながると思います。皆さんが夢をかなえ、同じ実務家としてお会いできる日を心待ちにしています。
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