令和4年司法試験の合格発表日は9月6日でした。法務省の発表によると、全体の受験者は3,082人(昨年3,424人)で、そのうち短答式試験の合格者が2,494人(昨年2,672人)、最終合格者が1,403人(昨年1,421人)という結果でした。合格率は45.52%(昨年41.50%)です。ただし、法科大学院修了の合格者に限ると、その数は1,008人(昨年1047人)で、合格率は37.65%(昨年34.62%)でした。
高等司法研究科の修了生で見ると、受験者が111人(昨年115人)、そのうち短答式試験の合格者が95人(昨年94人)、短答式の合格率が85.58%(昨年81.74%)、最終合格者は51人(昨年47人)、合格率は45.95%(昨年40.87%)という結果でした。この数字を見て分かるとおり、合格者数も合格率も昨年を上回っています(さらに言えば、一昨年の数字も上回っています)。
また、直近修了年度(今回は令和3年度)の修了生の合格率は、3年連続で50%を超えました。令和3年度の修了生のうちの何人が受験したのかについては、把握できていないのですが、仮に修了生全員が受験していたとしても、合格率は優に60%を上回っています。このことは修了年度の直近で受験した修了生の合格率が高いということを意味します。51人の合格者のうち37人が令和3年度の修了生です。
また、合格者のうち、既修者が42人、未修者が9人です。入学者の多くが既修者であることを思うと、合格した既修者の数が合格した未修者の数を上回ること自体は、自然な結果と言えるものの、未修者が苦戦しているのは否めません。未修者教育も改善を求められているのでしょう。ただ、未修合格者のほとんどは学内成績のよい人でした。未修者教育も学内成績の向上を目指すべきであると示唆しているのかもしれません。
合格者に対しては、心からお祝い申し上げます。今後の活躍をお祈りします。残念ながら不首尾に終わった修了生の皆さん、本研究科は皆さんへの支援を行っています。悩み・迷いがあるときは、いつでもご相談ください。
最後になりましたが、本研究科に対して、ご支援いただいた皆様に篤くお礼申し上げます。 今後とも引き続きご助力のほどお願い申し上げます。
受験者数 | 111人 |
短答合格者数 | 95人 |
最終合格者数 | 51人 |
試験年度 | 最終合格者数(人) | 受験者合格率(%) |
令和4年[2022] | 51 | 45.95 |
令和3年[2021] | 47 | 40.87 |
令和2年[2020] | 34 | 37.78 |
令和1年[2019] | 46 | 41.07 |
平成30年[2018] | 50 | 37.59 |
平成29年[2017] | 66 | 40.74 |
平成28年[2016] | 42 | 26.75 |
平成27年[2015] | 48 | 29.09 |
平成26年[2014] | 55 | 40.15 |
平成25年[2013] | 51 | 36.43 |
平成24年[2012] | 74 | 41.81 |
平成23年[2011] | 49 | 28.65 |
平成22年[2010] | 70 | 38.89 |
平成21年[2009] | 52 | 33.55 |
平成20年[2008] | 49 | 38.58 |
平成19年[2007] | 32 | 43.84 |
平成18年[2006] | 10 | 47.62 |
累積受験者実数 | 1209人 |
累積合格者数*¹ | 826人 |
累積合格率 | 68.32% |
*1.修了生で、旧司法試験又は予備試験合格資格により司法試験に合格した者を除く。