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研究科長室より

韓国ロースクール訪問団

2019/07/03

 6月27日(木)に韓国のロースクールからの訪問団を受け入れました。毎年この時期に行われる恒例行事になっており、今年で11年目になります。今年は忠南大学から11人、嶺南大学から13人のロースクール生を迎えました。日本より少し遅れてロースクール制度ができた韓国では、学生の国際交流が認証評価基準の中で求められている由。そこで、阪大での授業だけでなく、裁判所、検察庁、弁護士事務所などを訪問しての研修が約1週間にわたり実施されました。27日は、G20サミットの前日で、大幅な交通規制も始まっていましたから、スケジュール通りに実施できるかが危ぶまれたのですが、無事に予定していた行事を行うことができました。今年の模擬授業は、憲法の松本先生と嶺南大学の徐輔健先生に担当してもらいました。テーマは、「DNA型データベースの合憲性」でした。この模擬授業には日本側から法学研究科の院生を含む17人の院生が参加し、活発な議論が行われたと聞いています。

 実はこの日韓交流の取組において、授業や模擬授業を担当しなかったのは、今年が初めてでした。年によってテーマは変えてきましたが、ここ数年は韓国の学生たちに日本と韓国に共通する刑事司法上のテーマについてプレゼンをしてもらい、これにボランティアで参加してくれた阪大のロースクールの学生や修了生にコメントしてもらうという形で模擬授業を担当してきました。そのため、韓国側の教員との交流の機会は、さほどなかったのです。

 今年は、研究科長として韓国側の教員との意見交換に参加しました。韓国側からは、韓国訪問の打診もありましたので、それに乗る形で、私個人の科研費による調査を夏休み中に韓国で行うことも約束することができました。これは思わぬ収穫といったところです。

 最後に学生諸君に向けて一言。もうすぐ春~夏学期の期末試験があります。普段の勉強の成果が問われる機会です。また新入生の人には、初めてのロースクールの期末試験になります。試験に向けての準備を怠りなく進めてください。

模擬講義の質疑風景
模擬講義の質疑風景

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