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研究科長室より

期末試験を終えて

2019/08/08

 春~夏学期の期末試験が終わりました。在学生の皆さん、とりわけ今年度入学の皆さん、手ごたえはどうだったでしょうか。勉強した成果を答案に書ききることができたという人は、達成感を感じていることでしょう。他方、「時間が足りなかった。」、後から「こう書けばよかった」等々、反省しきりの人もあるでしょう。期末試験によって今学期の成績が決まることは、言うまでもありません。しかし、試験は受けたら終わり、点数がついたら終わり、ではありません。期末試験は皆さんの学びのプロセスの一里塚に過ぎないのです。

 皆さんは、受講した科目について、予習・授業・復習のサイクルに加え、期末試験の前には、授業全体の復習、その科目の過去の期末試験問題や講評書の検討などの準備をしたはずです。期末試験に向けた準備が十分だったかどうか、今一度振り返ってみてください。8月末の成績発表では、答案に対する教員からの評価が示されます。それは決して単なる点数ではありません。平常点の評価も含め、皆さんの学びのプロセス全体が評価されるのです。答案のコピーは自分の手元に返ってきます。講評書や参考答案なども示されます。これらは、皆さんが自分の足らざるところを見つけるための学習素材です。たとえ今学期の点数が低くても、次学期以降に足らざるところを補う意識をもって努力を重ねてほしいのです。

 ロースクール制度のスローガンとして、「プロセスとしての法曹養成」という言葉があります。期末試験もまた、そのプロセスの一つのステップです。それぞれの科目での経験を次のステップにつなげていくこと、そして阪大で学ぶ皆さん全体の実力が底上げされていくことを期待します。授業のない夏休みが自分のペースで勉強することができる貴重な時間だということも忘れずに。猛暑が続いていますが、頑張ってください。

韓国の霊巌女子高等学校の生徒さんの訪問がありました

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