TOPページ研究科長室より > 現在のページ

研究科長室より

ロースクールと国際交流

2019/11/06

 11月に入り、急に秋めいてきました。豊中キャンパスの銀杏並木も黄色く色づいています。さて、今月の話題は、ロースクールと国際交流です。

 1011日にオレゴン大学のMohamed Elian氏(写真中央)が阪大を来訪されました。阪大側は、私と中山法学研究科長、松井高等司法研究科副研究科長(国際交流室長)、法学研究科留学生担当のべリーグ准教授とで対応しました。オレゴン大学には、裁判外紛争処理プログラムと環境・天然資源法のプログラムがあり、外国からの留学生を受け入れている、とのことでした。そして、国際交流のための協定の締結とそれに基づく留学生の相互受け入れを実現したいとの提案がありました。こちらからは、日本のロースクールでは、在学中に留学を希望する学生がほとんどいないこと、アメリカのロースクールへの留学希望者が出てくるのは、法曹になった後であること、英語での授業を提供していない高等司法研究科では、留学生を受け入れることは難しいことなどを説明しました。中山法学研究科長からは、オレゴン大学の正規授業(集中講義)を大阪で開講してもらい、それを日本の学生も受講できるようにする、というアイデアが逆提案され、そのような形の交流も視野に入れつつ、今後も情報交換を継続することになりました。

 今までも、法学研究科、国際公共政策研究科との3部局で外国の大学と交流協定を結ぶことは少なくありませんでした。しかし、実際に交流協定に基づいて、高等司法研究科の学生が在学中に留学する、といったことはほとんどなかったのです。高等司法研究科では、昨年から「グローバル法曹」のための特別選抜を実施していますし、外国語学部出身の修了生2人が今年の司法試験に合格しています。高等司法研究科の修了生が将来国際的な舞台で活躍していけるような素地を作ることもまた、研究科としての大きな課題であると思っています。

オレゴン大学来訪

一覧に戻る

▲ PAGE TOP