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研究科長室より

年度末です

2020/03/03

学年末の慌ただしい時期になりました。高等司法研究科に入学予定の人にとっては入学後に備える時期ですし、1、2年次の在学生にとっては、この1年を振り返りながら来年度に向けてステップアップする時期です。修了を迎える人や修了生で再度司法試験に臨む人には、試験直前の仕上げの時期でしょう。 

教員にとっては、新学期が始まるまでの間に海外出張などを入れることが多くなります。期末試験の採点が終われば、時間的な調整をしやすくなるからです。私も3月中旬に中国の四川大学で開催されるシンポジウムに参加する予定でした。ところが、新型コロナウイルスの影響で、このシンポジウムは夏以降に延期になりました。他にも国内のシンポジウムや研究会などの行事も軒並み中止ないし延期になっています。しかし、急に暇になったと喜んでばかりはいられません。卒業式(修了式)をどうするか、感染者(発症者)が学内で出たときの対応をどうするかなど、これを書いている時点(33日)で決まっていないことが多くあるからです。

ロースクール生にとっては、長期の休みは授業に追われることなく、自分の勉強に集中できる貴重な時間ですから、自習室で長く過ごす人も多いでしょう。新型コロナウイルスの感染が起きやすいのは、室内に長時間滞在し、人と人との距離が近い場合だといわれています。自習室で勉強するときも、換気を忘れず、うがい、手洗い(石鹸や消毒用アルコールを使って手指を念入りに)、人混みでのマスク着用など、感染予防の対策をしっかり取ってください。新学期の行事や授業に今の混乱が影響しないことを祈るばかりです。

年度末の恒例行事としては、退職教授の記念講義があります。高等司法研究科では、124日に下村眞美前研究科長の退職記念講義がありました。下村先生とは、学部入学が同期です。定年まで7年を残して退職されることは残念ですが、関西学院に移られ、引き続き法科大学院で教鞭をとられるとのことですから、これからはライバルです。

 

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