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研究科長室より

巣籠り

2020/05/11

 緊急事態宣言に伴う活動自粛の状態のまま大型連休の期間が過ぎ、さらに活動自粛の期間が延長されました。高等司法研究科ではオンラインの授業開始から1か月が過ぎましたが、この状態はしばらく続きます。学生の皆さん、授業にしっかりと取り組めていますか?皆さんの顔を直接見ることができないだけに、我々教員の側も手ごたえを感じにくいところです。学生の皆さんにとって初めてのことであるだけでなく、この形の授業は、教員にとっても初めてのことで、どうやったら授業の効果を上げられるか、手探りの状態なのです。皆さんからも、改善すべき点は遠慮なく申し出てほしいと思います。ただ、授業のオンデマンドの配信には、今までにないメリットもあります。それは、授業を繰り返し聞き直すことができる、ということです。自分のペースで、しかし着実に次のステップを目指してください。新型コロナウイルスの感染が終息した後の社会では、ますます法曹の役割は重要になっていくでしょうから、今の状況に負けるわけにはいきません。

 外出自粛の状態での生活は、孤立感を感じたり、ストレスが溜まると感じたりすることも多いと思います。このような生活を「巣籠り」と呼んだりするようですが、動物なら巣籠りは、外の危険を避けて雛や子が育つ期間です。発想を変えて、自分を育てるために、自分の部屋の中で出来ることに一生懸命取り組む時間だととらえませんか?私たち教員は、巣籠り中の皆さんのためにせっせと餌を運ぶ親です(餌が多すぎるという声も聞こえてきそうですが)。

 私にとって巣籠り生活は、外食をほとんどしなくなり、料理を作る頻度が高くなるという効果をもたらしています。これはそれなりのストレス解消にもなっています。マスクを手作りするという、今までやったことがないことにも挑戦してみました。今の状況に前向きに向き合えば、案外楽しみも見つけられるものです。

 

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