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研究科長室より

教室での授業を維持するために

2021/05/06

 大阪に3度目の緊急事態宣言が発令される中で、ゴールデンウィークに入りました。昨年の今頃は、学生はキャンパスに立ち入ることができず、私たち教員も初めて経験するオンライン授業への対応に大わらわで、とても連休で一息つく、という感じではありませんでした。それに比べると今年は(新型コロナウイルスの感染状況は昨年の同じころよりも深刻ではあるのですが)少し余裕があるように思います。とりあえず新学期が対面授業を中心に始まって、学生との直接的なやりとりに充実感を感じられていること心の余裕につながっているのかもしれません。また、感染を防ぐためにどのような方策が有効なのかが、ある程度分かってきたことも大きいと思います。 

 しかし、安心してはいられません。今のような対面授業を維持していくためには、教室内での集団感染の発生など、大学を封鎖せざるを得ない事態を何としても防がなければならないからです。そのためには、教職員も、学生も、あるいはその周囲の人達も、自分が万一感染していたことを想定して、「感染させない」対策を取ること、そして自分が「感染しない」行動様式をとり続けることが必要です。  

 前者としては、他人と会話する場合や室内で複数人が一定時間以上過ごす場合には、常時マスクを(鼻と口を覆う正しい方法で)着用すること、体調が悪いときは他人との接触を回避すること(この場合、授業は休んでくださいとお願いしています)が必要です。後者としては、マスクを着用するだけでなく、感染リスクの高い場所に行かないことが最も意味がある行動です。大阪大学の関係者で感染が確認された例のほとんどが学外の飲み会が感染機会だったと報告されています。今のところ、感染対策を取ったうえで使っている教室や自習室は感染の場にはなっていません。いわゆる「3密」回避は、昨年から言われている対策ですが、最近になって強調されるようになってきたこととして、3つの「密」が重なるときだけに感染リスクが高まるではない、ということがあります。教室や自習室でも、換気、人との距離の確保、大声での議論を控えることなどを常に意識してほしいと思います。 

 本研究科に関係するすべての人に「感染させない」、「感染しない」対策をし続けることで、法科大学院教育の質を維持できるよう、協力をあらためてお願いしたいと思います。 

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