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研究科長室より

学期末です

2020/07/06

 “With Corona”が求められる状況の下で、今学期の授業も終盤を迎えています。私自身、パソコンに向かっての授業や会議にも慣れてきました。教室での授業と違って、オンデマンドの教材を作る場合には、「撮り直し」、「やり直し」が効くこともあって、当初よりも授業に手間をかけるようになっています。それでも、教室で学生を前にして授業をするのとは違って、楽しくはないなあ、というのが実感です。

 緊急事態宣言の解除以降、大学も平常化へのプロセスを段階的に進めています。71日からは、対面授業が認められる範囲が拡大され、キャンパスに学生が戻ってきつつあります。パソコンの画面上でしか顔を見ていなかった新入生と実際に対面して、「初めまして」などと妙な挨拶を交したこともありました。学生が大学に出てこられる状況にはなったので、例年5月に行っていた前年度の成績優秀者に対する表彰式を6月26日に実施しました。研究科長室に学生を迎えたのも、今年度初めてでした。そのときの写真を掲げておきます。

 この表彰式の際には、短い時間でしたが、成績優秀者との懇談の時間も持ちました。その中で、例年は特待修了生にやってもらっていた新入生向けの期末試験に向けた学習相談会の話題も出ました。今年の司法試験の実施は8月に延期されました。自習室の利用が制限される中で、司法試験を受験する修了生たちは、今、まさに司法試験直前の準備期間にあります。とても後輩たちへの指導をお願いできる状況ではありません。そこで、今年は在学生(2年生、3年生)が新入生のための学習相談会を実施してくれるというのです。自身の期末試験準備もある中で、後輩のために一肌脱いでくれるということですから、ありがたい申し出です。新入生は、法科大学院の対話型の授業を教室で受けることができないまま、期末試験に突入することになります。学習面での不安や戸惑い、一緒に学ぶ仲間との交流が極端に少ないことへの不満などが溜まっていることだろうと思います。この学習相談会の機会をぜひ積極的に利用してほしいと思います。

 “With Corona”は、今まで通りでない、新しい日常を構築する機会だと前向きにとらえ、「中止」、「延期」でない別の方法を工夫していきたいと思っています。

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