2021/11/04
10月末にあった2つの集いについて報告します。1つめは、10月26日に開かれた阪大法曹会の司法試験合格者祝賀会です。令和2年度は合格発表が遅かったことに加え、コロナ禍で集会が厳しく制限されていたために、阪大法曹会主催の祝賀会は中止になっていました。そこで今年は、令和2年度の合格者にも招待状が送られました。数は多くはありませんでしたが、関西で修習中の合格者も参加してくれました。
阪大法曹会は阪大出身の法曹で組織された会で、旧試験時代の阪大法学部出身の人たち、高等司法研究科の出身者、阪大法学部の出身で予備試験を経て、あるいは他大学の法科大学院を経て法曹となった人を分け隔てなく会員として迎えるという、懐の深い組織です(この点は阪大法学部の同窓会である青雲会も同じで、阪大と縁がある人を広く仲間に迎えてくれています)。
祝賀会は普通のパーティーの形式ではなく、会場に間隔を広めにとった机を並べ、まずお弁当をいただいてから祝辞や合格者たちの自己紹介を聞くというものでした。他大学の法科大学院を経た合格者の中に、私がかつて学部一年次生向けのセミナーで受け持った修習生がいたことや、弁護士になって数年たった修了生が新しい分野に挑んでいることを伝えてくれたことなど、我々の教育の成果を実感できたひとときでした。
2つ目の集いは、10月28日に開かれた「第2回部局との懇談会」です。9月に吹田キャンパスのレーザー科学研究所で研究活動に関する第1回の懇談会があり、10月は教育をテーマに、法学研究科・高等司法研究科との対話、ということで開催されました。総長、理事と我々部局側がそれぞれ簡単なプレゼンテーションを行い、その後意見交換をしましたが、法学系部局から観た教育の動向と課題ということで、特に留学生教育の問題と教育の成果等に関する情報発信を取り上げました。私からは、阪大法学部の優秀な学生を高等司法研究科に迎えることの重要性を話しました。
この2つの集いでは、阪大出身者の各分野での活躍を研究科の広報媒体を通して社会に発信する、という方針(手始めとして、先日発行したNEWSLETTERの23号で子ども向けの法教育の本を出した修了生を紹介しています)について話しました。阪大法曹会や大学の広報部門と連携しながら、発信力を高めていきたいと思っています。
合格祝賀会で挨拶