2026/02/24
高等司法研究科の同窓会が再始動するという話は昨秋のこの欄でもお知らせしました。それは、会長も幹事も任期切れのまま停止状態に陥っている高司同窓会を何とか再始動させようと、修了生・在学生の有志が集まり、昨年10月末に臨時総会準備委員会が立ち上げられ、過去の同窓会との連続性を保ちながらも、実質的に新しい同窓会を創設するべく、準備を重ねてくれているという話でした。その甲斐あって、今月7日に同窓会臨時総会が無事に開催されました。私はその活動を横で見守るくらいしかできませんでしたが、彼らの熱意と尽力を実際に体感した者として、ここまでの経緯を可能な範囲で記しつつ、その貢献を讃えたいと思いました。
具体的に申し上げると、同窓会臨時総会は、2月7日(土)17時30分から大阪大学中之島センター10階の佐治敬三記念ホールにて、リアル・オンライン併用の形式により、申込みを済ませた修了生によって開催されました。私は、名誉会長という立場で、この臨時総会に招かれ、開会の挨拶をさせていただきました。本研究科の修了生の7割は法曹関係者(大半が弁護士)であり、しかも、比較的若く多忙を極める世代に属していることから、土曜日の夕方に設定された総会にどのくらいの修了生が集まってくれるのか、不安もあったようですが、「阪大ロースクール同窓会」のLINE(現在、登録者360名)を通じて広報されたほか、準備委員会の面々が個別に法律事務所にアプローチするなど、涙ぐましい努力をされた結果、それなりに会場を埋められるくらいの人は集まりました。
臨時総会の開催目的は、機能停止中の同窓会再始動にあるため、まず、新幹事を選出し、その中から新会長を選任することが期待されていました。臨時総会当日、第1号議案として「幹事の選任の件」が議決され、第2号事案として「会長の選任の件」が議決されて、新幹事と新会長が選ばれるのを目の当たりにしたとき、これでようやく同窓会が動き出すのだと実感するとともに、準備委員会委員の尽力が報われるのだと思って心が震えました。新しく幹事に選任された10人の修了生と会長に選任された青井一哲弁護士には、これから会則の改正をはじめとする課題との取組があるものと推測していますが、彼らであれば、きっと一つ一つ課題をクリアされるだろうと確信もしています。
同窓会というものは、一般に、同窓生の親睦を図ることと母校に貢献することを組織の目的とするものです。私たちも再始動した同窓会には本研究科への支援を期待するところがあります。しかし、法科大学院の同窓会には、他の同窓会とは異なる役割もあるような気がします。修了生の7割が法曹関係者である本研究科の同窓会の場合、同窓生の大半が同業者であって、同窓生の親睦の場は同業者の意見交換の場であり、母校への貢献は将来の同業者の育成を促すことに他なりません。現時点の同窓生は、比較的若く多忙を極める世代に属しているものの、その世代の同窓生だからこそ、同窓会には大きな意義があるのではないかと思うのです。開会の挨拶のときも、そのようなことを申し上げました。
臨時総会終了後、すぐに会場真下の中之島センター9階にあるサロン・アゴラ(ここは一昨年の高司創立20周年記念パーティーが行われた会場です)に移動し、教員をはじめとする本研究科の関係者と合流して立食形式の懇親会が開かれました。懇親会から参加された修了生も加わり、賑やかな顔ぶれになったことで、創立20周年記念パーティーのときのような懐かしくて和やかな空間が再現されました。幸せなことに私は、2年連続で修了生・在学生・教員の交流の場に身を置かせてもらうことができました。こうした交流が自律的かつ継続的な活動に発展していってくれたら、おそらく修了生にも在校生にも、同窓会のありがたみが感じられるのではないかと想像しています。
