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研究科長室より

退任のご挨拶

2026/03/26

 この3月末をもって4年務めた研究科長職を退きます。あっという間の4年間でした、と書きたかったのですが、偽らざる思いとして、本当に長い時間を研究科長として過ごさせていただいたとの実感があります。この期間中にあったことを思い浮かべようとしたとたん、次から次へとエピソードが湧いてくるのを感じるくらい濃厚な日々でした。月並みですが、この4年間には喜ばしい思い出もあれば、苦々しい思い出もありました。とはいえ、一言でまとめると「あ~あ、しんどかった」でしょうか。 

 実は先ほどまで大阪城ホールで開かれた全学の卒業式に出席していました(3月25日)。この卒業式には本研究科からも修了生代表が出席しており、総長から学位記を授与されていました。私も同じ壇上にいて、その光景を目に焼き付けながら、卒業をお祝いしました。先日挙行された研究科修了式(3月13日)が和やかでアットホームな式典だったのに対し、本日の卒業式は厳かで威風堂々とした儀式でした。卒業するわけではない私ですら、ここで人生の一区切りがついたという気分になりました。実際、この卒業式への参加をもって公式の科長業務は終了です。 

 この4年間の思い出に触れ始めたら、それこそ収拾が付かなくなるので断念せざるを得ないのですが、それでも何か挙げるとしたら、学生の皆さん、あるいはかつて学生だった皆さんとの交流の記憶でしょう。例えば、学生委員会の皆さんが企画してくれた「まっちゃ会」や「合格者と語る会」の盛況を思い浮かべる度に、法科大学院というところが絆の場であることが想起され、参加者の皆さんの笑顔を思い出します。一昨年の創立20周年記念パーティーで再会した修了生の皆さんとの思い出も私にとっては貴重です。同じく再始動を果たした同窓会の臨時総会開催に向けて、尽力された準備委員会メンバーの在校生・修了生の皆さんのことも忘れられない思い出です。 

 現時点で8回の収録分があるYouTube企画「OULS修了生が語る ただいま法曹中!」も、私にとっては思い出深いものです。この企画には、社会で活躍する修了生弁護士が持つ情報を世間に向けて発信し、有益な知見を世の中に提供するとともに、彼らとの連携を通じて本研究科のポテンシャルを顕在化したいという狙いがありました。しかし目的そっちのけで、私個人がこの企画に浸って楽しませてもらった感もあります。収録後の会話の方が本編のやり取りよりも面白いときが多々あり、これが発信できないのは残念であると思うこともしばしばでした。 

 修了生との連携という意味では、修了生弁護士が在籍する法律事務所との協働が進展したという指摘もできます。この間、修了生の皆さんが在校生の皆さんのことを気にかけ、力になりたいと思ってくれていることも認識できました。修学支援事業基金(在校生に奨学金を支給するための基金)への寄付はなかなか進みませんが、4年前の時点で修了生による寄付がほぼゼロであったことを思えば、ポツポツとではあっても、修了生の寄付者が現れたことは特筆に値します。特にTさん、いつも本当にありがとう。 

 大学は今も変革の渦中にあります。本学も例外ではありません。一般にはあまり知られていないことですが、4月から学術研究機構という組織が立ち上がります。本学の教員はこの学術研究機構の所属となります。当面、研究科との併任ですが、いずれ教員は学術研究機構専任となり、研究科には教育に出向くというスタイルになります。このことが実質的に何を意味するのか、形式が変わるだけで中身は何も変わらないのか、現時点では見通せていません。不確実性は不安を招きがちであるともいわれますが、いたずらに不安を煽るのではなく、希望をもって次期研究科長に職を引き継ぐつもりです。 

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