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教員からのメッセージ

公正な社会を実現するために

野呂 充 教授(副研究科長)

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 皆さんは「法」というと何を思い浮かべるでしょうか。法律を専門的に学んだことのない方でも、憲法、民法、刑法といった法律の名前を聞いたことはあるでしょうし、すでにその内容をかなり深く学んでいる方もいるでしょう。法は、むき出しの暴力が支配したり、政治的・経済的実力者が不正な利益をほしいままにしたり、弱者が踏みつけにされたりせず、人々が互いの人格や正当な利益を尊重しながら力を合わせて生きていくことのできる公正な社会を実現する役割を担っています。

 もっとも、法律に定められた内容は、法のごく一部にすぎません。昔、ある著名な法学者が、法とは大河のようなものであり、国家が制定した法律は、小池に流れ込んだ淀んだ死せる水にすぎない、と喝破しています。法律に定められた抽象的な内容を社会の現実に応じて具体化したり、不足や時代遅れになった部分を補ったりするのは、法の基礎にある公正の精神を理解した法曹の重要な役割です。皆さんが、このような、社会にとって不可欠な役割を果たす法曹として巣立って行かれるよう、サポートしたいと考えています。

頑なさと柔軟さと

久保 大作 教授(副研究科長)

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 法科大学院の門を叩く皆さんには、頑なさと柔軟さの両方を持っていてもらいたいと思っています。それは、こういうことです。

 まずは頑なさについて。皆さんは、いずれ法曹になりたいと願っていることでしょう。その理由はなんでしょうか。人それぞれだと思います。どんな理由であれ、一歩を踏み出したなら、力の及ぶ限り初志を貫いてほしい、と思います。われわれ教員は、初志を貫くためのお手伝いをしたいと考えています。

 次に柔軟さについて。法科大学院で学ぶにあたって、皆さんは自分が知らなかった知識や情報、学習方法などに出会うことがあると思います。それらを評価し、有益であれば積極的に取り入れる柔軟さを持ってほしいと思います。また、学生同士で積極的に交流し、協力しあってほしいと思います。われわれ教員はそのための環境づくりに努力したいと考えています。

 法科大学院で学ぶことが、皆さんの目標達成の一助になれば幸いです。

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