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研究科長室より

司法試験合格発表と教員の処分について

2019/09/11

 今月は、報告を2件。

 まず、910日に司法試験の合格発表がありました。高等司法研究科の修了生は、46人が合格しました。合格率(対受験者)も41.07%で、昨年実績を上回りました。合格した皆さんには、心からお祝い申し上げます。残念ながら今年は結果を出せなかった修了生の皆さんも、捲土重来、来年に向けてリ・スタートを切ってください。相談、修了生勉強会など、私たち教員も協力を惜しみません。

 もう1件は、お詫びを兼ねた報告です。本年3月末に高等司法研究科教員による住居手当・通勤手当の不正受給と研究費等の不正使用の事案が公表されました。その後、懲戒処分の手続が進められてきたため、その結論が決まるまで研究科長としての所感等を公表することを差し控えてきましたが、8月中に結論が出ましたので、この機会にこの件について報告します。大学としての懲戒処分は、懲戒解雇という最も重い処分です。高等司法研究科は、公正な社会を実現する役割を担う法曹を養成するための教育機関です。その教員による不正行為(処分理由には上記の不正受給・不正使用のほかに、ハラスメントの事実が含まれています)ですから、研究科としても厳しい姿勢で臨まざるを得ず、泣いて馬謖を斬る、の心境で懲戒解雇の判断をしました。15年間ともに仕事をしてきた同僚をこのような形で失ったことは、残念でなりません。在学生、修了生をはじめ、関係する皆さんにご心配とご迷惑をおかけしましたこと、お詫びします。

 しかし、過ぎたことを悔やんでばかりはいられません。この機会に研究科としてのスローガンである「新時代を担う真のLegal Professionals の育成」を再確認し、研究科一体となって取り組んでいきたいと思います。

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